(CNN) 英国の動物園で飼育されている体長約4.6メートルのニシキヘビが、人間用に開発されたがんの先端治療を受けて順調に回復している。ヘビに対してこの治療法が使われたのは世界で初めてと思われる。
治療を受けたのは体重約50キロの23歳のメスのアミメニシキヘビ「ジョディ」。イングランド北西部のチェスター動物園で飼育されている。ジョディの名は米女優ジョディ・フォスターさんにちなむ。
動物園の21日の発表によると、ジョディは食欲を失って元気がなくなったことから飼育員が心配して検査を受けさせた結果、あごの部分に悪性腫瘍の線維肉腫が見つかった。
腫瘍は手術で摘出したものの、その後再発してあごの骨に転移。このためリバプール大学のがん専門医が協力して、「電気化学療法」と呼ばれる新しい治療法を、世界で初めてヘビに応用した。
治療から数カ月たった今、ジョディはがん消滅が確認され、元通りの「明るさと活発さ」を取り戻したという。
治療にあたっては、ジョディの大きさに合わせて手術室の設備を整え、手術台を2台連結してダブルベッドほどの大きさにした。

23歳メスのアミメニシキヘビ「ジョディ」が治療を受ける様子/Steve Rawlins/Chester Zoo
ジョディは飼育舎で麻酔をかけて手術室に運び、まず腫瘍の塊と病変のあるあごの骨の一部を切除。その後、残るがん細胞に対して電気化学療法を行った。
電気化学療法は、抗がん剤のブレオマイシンと電気パルスを組み合わせ、腫瘍部位に直接投与する治療法。
ジョディは食欲旺盛で獲物を捕る力も失っていないという。「数カ月前までは、生き続けられるかどうか本当に分からなかった」と獣医師は回想し、「動物園の獣医師とがん専門医が力を合わせて人間用に開発された治療法を使い、これまで行われたことのなかった方法で動物の命を救うことができた」と指摘している。

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