(CNN) ロシアの保健当局は7日、シベリアにあるペスト対策研究所の職員が死亡したことを受け、感染症が流行するリスクはないとの見解を示した。一方、世界保健機関(WHO)は、懸念を呼んでいる今回の事案についてさらなる情報の提供を求めている。
ロシアの消費者権利保護・福祉監督庁は7日の声明で、研究所があるイルクーツク州で実施してきた一連の予防措置を縮小しつつあると明らかにした。死亡した職員の接触者の「90%以上」に対する医学的な健康観察が完了し、危険な病原体は検出されなかったとしている。
死亡したのは、ロシア南東部のイルクーツク・ペスト対策研究所に勤務していた検査技師の女性。女性の死因をめぐり、ここ数日、国際的な懸念や臆測が広がっていた。
ロシア当局は7日、こうした懸念の払拭(ふっしょく)を図り、「2026年10月7日時点で、接触者の90%以上に対する健康観察が完了した。感染症に関連する健康上の問題は確認されておらず、約5000件の検査でも危険な病原性微生物は検出されなかった」と発表した。
地元当局はこれまでに、イルクーツク市内の病院で感染症対策を導入していたが、一部の住民からは当局の情報公開の透明性を疑問視する声が上がっていた。
ロシア当局の前向きな発表の一方で、世界の保健専門家は依然として慎重な対応を求め、ロシア政府にさらなる透明性を求めている。
WHOのテドロス事務局長は7日、ロシア人職員の死亡について「完全なリスク評価」はまだできていないと説明。「相反する報告を明確にし、潜在的な公衆衛生上のリスクを正確に評価するためには、国際規則に基づき、適時かつ完全で透明性のある情報共有が不可欠だ」と述べた。

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