
この記事の要点
- リップル、5.5兆円運用大手への仲介サービスを拡大
- 仮想通貨企業初のプライムブローカーが伝統金融大手に展開
5.5兆円運用ファンドへの仲介サービス拡大
米Ripple(リップル)は2026年10月6日、約350億ドル(約5兆5,440億円)の資産を運用するグローバル・オルタナティブ投資運用会社Brevan Howard(ブレバン・ハワード)との関係拡大を発表しました。
今回の合意に基づき、リップルの機関投資家向け仲介部門Ripple Prime(リップル・プライム)は、ブレバン・ハワードのファンドにマルチアセット・プライムブローカレッジ、クリアリング、ファイナンスを一元的に提供します。
ソブリン・ウェルス・ファンドや公的年金などの機関投資家を顧客に抱えるブレバン・ハワードは、Ripple Primeの統合プラットフォームを通じて、複数の資産クラスや商品にまたがる取引関連サービスを単一の基盤から利用できるようになります。
Ripple Primeのノエル・キンメル社長は、ブレバン・ハワードとの関係拡大について、同部門のクロスアセット能力に対する信頼を示すものだと述べています。
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買収と出資で築いた機関投資家向け仲介網
仮想通貨企業初のプライムブローカー保有へ
リップルは機関投資家向け仲介事業の基盤強化に向け、2025年4月にプライムブローカーHidden Roadを12億5,000万ドル(約2,000億円)で買収すると発表しました。
買収は同年10月に完了し、Hidden RoadはRipple Primeへ名称を変更しています。
これにより、リップルはグローバルなマルチアセット・プライムブローカーを保有・運営する初の仮想通貨(暗号資産)企業となりました。
その後、Ripple Primeの事業規模は買収発表時から3倍に拡大し、クリアリング、プライムブローカレッジ、ファイナンスを軸とした機関投資家向け事業を広げています。
400億ドル評価の戦略的投資ラウンド
Hidden Roadの買収完了に続き、2025年11月にはブレバン・ハワードとの関係が資本面にも広がりました。
ブレバン・ハワードの関連ファンドは、リップルの5億ドル(約790億円)戦略的投資ラウンドに参加しています。
同ラウンドではリップルの評価額が400億ドル(約6兆3,360億円)とされ、Fortress Investment GroupやCitadel Securities、Pantera Capital、Galaxy Digital、Marshall Waceなども出資しました。
こうして築かれた資本関係は今回、ブレバン・ハワードのファンドがRipple Primeの仲介基盤を利用する実務面の連携へと発展しています。
株式・指数・仮想通貨まで仲介範囲を拡張
資本関係の構築後もRipple Primeは事業範囲を広げ、2026年8月27日に株式デリバティブ機能を加えるDelta One事業を開始しました。
同事業では米国上場株式、指数、デジタル資産を対象とするトータル・リターン・スワップを扱い、FX、債券、デリバティブ、デジタル資産に加えて株式関連商品までサービス範囲を広げています。
事業拡大と並行して資金面も強化しており、同年8月には2億7,500万ドル(約435億円)のシニア無担保債を発行し、5月にはNeuberger Specialty Financeが運用するファンドから2億ドル(約320億円)の融資枠も確保しました。
リップルは、これらの資金をRipple Primeの米国事業やマルチアセット・プライムブローカレッジ基盤の拡大に充てる方針を示しています。
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ステーブルコインも活用、機関向け基盤を強化
リップルは85件を超える規制ライセンスを保有し、決済、カストディ、プライムブローカレッジ、トレジャリーマネジメントを企業向けに展開しています。
その中核を担うRipple Primeでは、米ドル建てステーブルコインRLUSDも一部のプライムブローカレッジ商品で担保として採用され、デジタル資産と伝統金融をまたぐ取引基盤の一部に組み込まれました。
今回の提携では、こうして構築してきたRipple Primeのクロスアセット基盤が、ブレバン・ハワードの運用を支えるサービスとして組み込まれることになります。
今後は、今回合意した仲介、清算、ファイナンスの各サービスが、ブレバン・ハワードのファンド向けに提供される見通しです。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.45 円)
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Source:Ripple公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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