ハンタウイルス集団感染、船の乗客が動画を投稿「私たちは単なるニュースではない」と訴える

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ハンタウイルスの集団感染が発生したと見られるクルーズ船「M/Vホンディウス」の乗客の1人が、Instagramに動画を投稿。「私たちは単なるニュースの見出しではないことを忘れないでほしい」と訴えた。

船内から現状を伝えたのは、旅行インフルエンサーのジェイク・ロスマリン氏だ。

同氏は5月4日に投稿した動画で「今ここで起きていることは、私たち全員にとって現実なんです。私たちは単なるニュース記事でも、見出しでもありません。人間なんです。家族がいて、人生があり、家で帰りを待っている人たちがいる。わからないことがたくさんあるのが、一番つらいです」と涙声で語った。

M/Vホンディウスでは、これまでに3人の乗客が死亡し、少なくとも3人が体調不良を訴えている。

同クルーズ船を運営するオーシャンワイド・エクスペディションズによると、体調不良を訴えた3人のうち2人は治療のためにオランダに移送された。容体が安定している3人目も航空機で移送される予定だが、遅れているという。

船には約150人が乗船しているが、感染拡大への懸念から下船を許可されていない。

船はアフリカ西部の島国カーボベルデ沖に停泊していたが、現在スペインのカナリア諸島に向かって北上している。

思いやりを示してほしいと訴える

ハンタウイルスは、ネズミなどのげっ歯類のフンや尿、唾液に触れたり、それらが乾燥して空気中に舞い上がったものを吸い込んだりすることで感染する。

ヒトからヒトへ感染は稀ではあるものの、南米で感染例が報告されている。

ロスマリン氏は動画で「今、私たちが望んでいるのは、安全だと感じられ、状況を把握し、無事に家に帰ること」ともコメント。

「この出来事の背後に、現実に生きている人たちがいるということをどうか忘れないでください。これはどこか遠い場所の話ではありません。今まさに、私たちの身に起きているんです。……どうか皆さんの思いやりとご理解をお願いします。ありがとうございます」と訴えた。

さらに続く投稿で、「気持ちを落ち着かせるまでに少し時間がかかりました。誰かを不安にさせるつもりはありませんでした」と書きつづった。

ロスマリン氏は、「最優先事項は体調を崩している人たちが必要な治療を受け、私たちが安全に下船し、医療支援を受けられること」とも述べ、まだ不確かな部分は残っているものの、今後の計画があると知り安心していると伝えた。

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