10月31日のハロウィンに向けて、日本赤十字社(日赤)がコスプレに関してある注意を促している。
ハロウィンではナースや病院などをモチーフとしたコスプレが定番となっている。日赤は例年、そうした仮装を念頭に注意喚起を行っており、今年も10月22日、「赤十字マーク」の本来の意味とその重要性について理解を呼びかけた。
赤十字は、「『赤十字マーク』は病院や医療を象徴するマークではなく、紛争時に攻撃してはいけないものを表す目印であり、命を守るための大切なマークです。その使用については、赤十字などの法律で定められた組織に限られています」と背景を説明している。
赤十字マークはどのような意味を示すのか
日赤は赤十字のマークの意味について、「紛争などで傷ついた人々と、その人たちを救護するための医療活動や赤十字の救護員・施設などを攻撃から守るために使用する重要なマーク」だと説明している。
また「赤十字マーク」を掲げている病院や救護員などには、絶対に攻撃を加えてはならないという約束があり、国際的な取り決め「ジュネーブ条約」(国際人道法)で厳格に定められているという。
一方、紛争など混乱の最中で、常に正確なマークを描けるとは限らないことを理由に、「赤十字マーク」は、厳密な寸法や形、色などの様式が厳密に定められていない。
許可がなければ法律違反に
日赤が注意喚起しているように、赤十字のマークや名称の使用は、法律で禁じられている。
「赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律」は、傷病者の救護の場所を示す場合など日赤の許可を受けた場合を除き、白地に赤十字や赤新月のマーク、「赤十字」という名称や、それらに類似するものは使用してはいけないと定めている。
違反した場合、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処される可能性がある。
誤った使用例は
「赤十字マーク」が日頃から不適切に使用され世の中に氾濫すると、マークに対する理解を誤ることになるため、日本国内で使用できるのは日赤と自衛隊の衛生部隊など、法律などに基づいて使用が認められている組織に限られている。
そのため、仮装のナース服に「赤十字マーク」を使用するのはもちろんのこと、一般の病院や商品につけることは法律により禁止されている。
例として、病院(赤十字病院を除く)、薬局、市販の救急箱やTシャツなどに「赤十字マーク」を使用することはできないと警告している。
「類似マーク」もNG
また、赤十字に類似したマークについてもその使用が制限されており、十字の色は、赤色だけでなく赤系統が、背景も同様に、完全な白色でなくても、白系統が類似とみなされる。十字が傾いていたり、長さや形状を変えたりしているものも類似となる。
つまり、人々が見て「これは赤十字のマークかな?」と思うようなマークは、「赤十字マーク」に類似したマークと考えられる。
そのため、ピンク色など赤系統をした「赤十字マーク」も仮装に使用することはできない、と注意を呼びかけた。

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