トルコ沖で見つかった沈没船、世界最古の沈没船と判明 船内の遺物の年代から

20 時間前 1

(CNN) トルコ沖で見つかった沈没船について、調査を行っていた考古学者たちが約4700年前の船だったことを突き止めた。世界で最古の沈没船になるという。

​​沈没船はトルコ南部沿岸のケコバ島付近、水深約30メートルの海底で見つかった。調査の結果、アンフォラと呼ばれる古代の貯蔵容器が多数回収された。トルコ文化観光省が14日に発表した声明で明らかにした。

これらのアンフォラは4400~4700年前のもので、海洋の歴史や当時の船乗りの日常生活、そして交易ルートに関する新たな知見を提供する。

ダイバーが沈没船から回収した大型のアンフォラ/Turkish Culture Ministry via CNN Newsource
ダイバーが沈没船から回収した大型のアンフォラ/Turkish Culture Ministry via CNN Newsource

アンフォラは主にオリーブオイルやワインの運搬に使われていたと考えられている。しかし、あるアンフォラには特徴的な刻印と二つの穴があり、チーズやバターの製造に使われていた可能性が示唆されている。

研究者らは当該のアンフォラの存在について、船乗りたちが航海にヤギを連れて行き、その乳で乳製品を作っていた可能性を示していると述べている。発掘調査を指揮したアンタルヤのアクデニズ大学のハカン・オニズ教授はCNNの取材に対し、沈没船は4年前に初めて発見されたと語った。

当初、アンフォラはもっと新しい時代のものと考えられていた。だがオニズ氏がエジプトにあるギザのピラミッド付近で出土したアンフォラに関する論文を読んだところ、沈没船から見つかったアンフォラと似ていることが判明。研究チームは再度の潜水調査を行ったという。ギザのピラミッドのうち最古のものは、沈没船が沈んだのと同じ年代に建設されていたと考えられている。

その後研究チームはアンフォラ研究の第一人者であるオーストラリアの考古学者、カリン・ソワダ氏を沈没船の現場に招き、遺物の調査を依頼。アンフォラの年代で互いに合意し、これが世界最古の沈没船だという「大まかな確信を得た」という。

「アンフォラだけでなく、現場で発見された錨(いかり)やその他の遺物も同じ時代のものであることが分かった」(オニズ氏)

トルコのエルソイ文化観光相は声明で、アンフォラについて「粘土の分析によると、ヨルダン渓谷の工房で製造された可能性が高い」と指摘。「エジプトやトロイ、クレタ島でも同様の事例が確認されているという事実は、海上ルートを通じて異なる地域を結びつけていた当時の交易ネットワークを理解する上で非常に重要だ」との認識を示した。

研究者たちによれば当該の船は、北はトルコから南はエジプトまで続くレバント沿岸を出発した後、トロイまたはクレタ島へ向かう途中で難破した可能性があるという。

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