(CNN) 火星には2つの小さな衛星があるが、それらがどのようにして火星の周回軌道に乗ったのか、その起源はまだ解明されていない。しかし新たな研究によって、外側を周回するダイモスの謎は一部解明される可能性がある。
ギリシャ神話の神アレスの息子にちなんで名付けられたダイモスは、古代ギリシャ語で「恐怖」を意味する。ジャガイモのような形の小さな、でこぼこした岩石だ。アレスはローマ神話ではマルスとも呼ばれている。
この衛星は火星表面から約2万4000キロメートル離れており、1970年代から周回探査機による観測が行われてきた。最近では、2025年3月に欧州宇宙機関(ESA)のヘラ探査機が火星に接近した。ヘラ探査機は、米航空宇宙局(NASA)による二重小惑星方向転換試験(DART)の結果調査に向かっている。DARTは、より大きな小惑星の周回軌道を回る小さな衛星に探査機を意図的に衝突させる実験。
軌道上からの画像によると、クレーターだらけの姉妹衛星フォボス(古代ギリシャ語で「不安」を意味する)と異なり、ダイモスははるかに滑らかな表面を持ち、レゴリスと呼ばれる謎めいた塵(ちり)と粗石の層で覆われていることが明らかになった。
直径約12キロメートルのダイモスには、南極に幅10キロメートルの衝突盆地という特徴的な地形がある。科学者たちは長年、このクレーターの形成と塵の層の形成原因について疑問を抱いてきた。
18日に学術誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載された新たな研究論文の著者らは、ヘラ探査機のフライバイ(接近通過)画像と衝突シミュレーションを比較することで、単一の巨大な小惑星の衝突がダイモスの地形を大きく変えたと示唆。その結果、目を引く極地クレーターと衛星全体を覆う塵の層が形成されたという。
この研究は、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が年内に打ち上げを予定している火星衛星探査機(MMX)で検証可能な予測を提示している。MMXは、火星の衛星をかつてないほど詳細に観測し、それらの形成過程と時期を解明するとともに、フォボスから採取したサンプルを地球に持ち帰ることを目標としている。

4 時間前
1




English (US) ·
Japanese (JP) ·