(CNN) 中東イエメンの親イラン武装組織フーシが10日、サウジアラビア首都リヤドのキング・ハリド国際空港を攻撃し、少なくとも12人が死亡、309人が負傷した。
同空港が攻撃を受けるのは今週に入って3度目。米国の主要な同志国であるサウジアラビアへの攻撃による死者数としては、過去10年あまりで最多となった。
サウジアラビアの民間航空当局が11日に発表したところによると、今回の攻撃で、サウジ国民4人、バングラデシュ出身の居住者2人、米国、エジプト、ヨルダン、シリア、パレスチナ、スーダン出身の居住者それぞれ1人が死亡した。
旅行者の1人はロイター通信に対し、空港の外の上空を何かが飛んでいくのを目撃した後、出発ゲート付近の天井の一部が崩落したと語った。
別の旅行者は、爆発音を聞いた後、地面に倒れ負傷している人を複数目撃したと振り返った。
目撃者が撮影したキング・ハリド国際空港の様子/Social Media via Reuters
ロイターがサウジの民間航空当局の情報として伝えたところによると、リヤドに向かう全便が目的地を変更し、空港の運営は一時停止された。
航空追跡サイト「フライトレーダー24」によると、11日はこれまでに約580便が欠航となった。
ロイター通信が公開した映像には、ターミナルの床に大きな板やがれきが散乱し、ほこりが充満した空港内を人々が移動する様子が映っていた。
米国、英国、スペイン、カナダなどは、自国民に対し同空港を利用しないよう警告している。
10日の攻撃はサウジの防衛能力の脆弱(ぜいじゃく)性を浮き彫りにした。同国は地上でフーシと戦うイエメンの国際的に承認された政府を支援するため、航空作戦を展開している。
ロイター通信によると、フーシの報道部門責任者は爆発後、X(旧ツイッター)で、空港を「閉鎖」に追い込んだと述べた。
フーシはまた、イエメン政府が5日にフーシに対する攻撃を開始したことを受け、サウジの領空を軍事作戦区域に指定。航空会社に同国の領空を使用しないよう警告した。ロイター通信が伝えた。
米国のトランプ大統領は10日、今回の攻撃を受け、サウジのムハンマド皇太子と協議する予定だと述べた。
サウジがフーシの攻撃から自衛できるかとの問いには「防衛する能力はある。サウジアラビア人は優れた戦闘員だ。しかし今回の攻撃はひどいものだったと思う」と答えた。
米国が敵対するイランと連携する民兵組織フーシに対するサウジの攻撃に米国は参加する計画があるかと問われると、「加わるかもしれない。検討する」と語った。「最近の攻撃について知ったばかりなのでこれから決定する。極めて迅速に行動する」
ロイター通信によると、今週に入って同空港を狙った過去2回の攻撃では4人が死亡し、サウジの民間航空機1機が大きな損傷を受けた。
イエメンの内戦は比較的平穏な状態が何年も続いた後、今夏に再燃。先月に入り、戦闘の激しさは大幅に増した。
サウジは11年間にわたり軍事力と外交を通じて南部国境での紛争を封じ込めようとしてきた。当初はフーシと交戦していたが、その後はフーシとの和平交渉を進めるとともに、後ろ盾であるイランとの外交協議を再開した。
専門家によると、こうした努力にもかかわらず、誤算が相次いだことでサウジはイエメンでのさらなる紛争にさらされている。
昨年末にはアラブ首長国連邦(UAE)がイエメンの対立勢力を支援していることを理由に長年続いてきたUAEとの協力関係を解消した。また、支援が必要になった場合にトランプ氏にどこまで支援する意向があるかを見誤り、フーシと戦う分裂状態の武装勢力をまとめることにも苦戦した。
現在、サウジはイエメンの協力勢力を支援し、フーシに対する新たな軍事作戦を展開することで、態勢の立て直しを図っている。

9 時間前
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