千葉県、埼玉県、東京都の約381万人が加入する生活協同組合「コープみらい」は5月6日、組合員に配達した冷蔵商品が、尿で汚損される事案が発生したと発表した。
プレスリリースによると、問題の事案が発生したのは4月28日。商品を配達した組合員から「冷蔵品が黄色い液体に浸かっている」「尿のような臭いがする」との連絡があった。
調査をした結果、配送委託先の従業員が配送中に尿意をもよおし、荷台にあった廃棄予定の発泡スチロールの配送容器に排尿したことがわかったという。
この容器に穴が開いていたため、下にあった組合員に届ける箱に尿が漏れ出し、内部の冷蔵商品を汚損させたとしている。
コープみらいは「当該行為を行った従業員および配送委託先だけの問題ではなく、当生協を含む組織全体の問題として真摯に受け止めている」とコメント。
再発防止のために、従業員の教育や労働環境の再点検など、必要な対策を迅速に講じるとしている。
海外ではAmazonドライバーがトイレに行けない労働環境が問題に
荷物を届ける配達員が業務中にトイレ休憩を取れない問題は、海外ではAmazonドライバーの間でも起きてきた。
アメリカ・コロラド州では2023年、複数の配送ドライバーが、劣悪な労働環境を理由にAmazonを提訴。
厳しい業務ノルマを課せられ、配送ペースを維持しなければ懲戒処分を受けるという過酷な労働環境の中、車内でペットボトルに放尿し、排便は犬の糞入れを使わざるをえなかったと訴えた。
トイレ対策は講じていたのになぜ起きたのか
今回の事案について、コープみらいの広報は「自分の届いた商品は大丈夫か」「従業員の教育等はどうなっているのか」などの声が届いている、とハフポスト日本版の取材に述べた。
コープみらいでは、配達業務は直雇用の職員も担っているが、一部を外部に委託しているという。
コープみらいによると、配達中の生理現象への対応策がなかったわけではない。配送エリアにある公衆トイレや、緊急時に使用できるトイレの場所などを、地図システムや手書きの地図などで担当者に伝えてきた。
それでも今回の事案が起きた理由について、まだ調査中ではあるものの「配達員が我慢できないほどの尿意をもよおし、その場でせざるをえなかったと把握している」と説明した。
運転中に突然起きる生理現象に対応するのは難しい。しかし、生協の車両は食料などが積まれている場所だ。
コープみらいは再発防止として、「食品安全・衛生管理教育の再徹底」を行うとしている。
「食材などが乗っている場所だということへの意識、認識が足りなかったということが最大の問題だと思っております。食品衛生、衛生管理の教育やルールを再徹底して、再発防止につなげたい」と広報担当者は述べた。
この食品衛生教育の徹底に加え、配達エリア内でのトイレの事前確認や情報共有などを改めて実施し、労務管理についても確認するとし、「トイレに行く時間の確保や、従業員が体や健康面で安心して働ける環境がきちんと整っているかを再度点検し、サポートしていきたいと思っております」と述べた。

2 ヶ月前
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