
この記事の要点
- Intersect、大型更新ダイクストラのQ4始動を発表
- CC投票率30%、期限9月でガバナンス停止の恐れ
まずはカルダノ(Cardano/ADA)を詳しく
カルダノ次期大型更新、Q4に第1弾始動
カルダノ(Cardano/ADA)の中核組織Intersect(インターセクト)は2026年8月15日、次期大型アップグレード「Dijkstra(ダイクストラ)」の開発が順調に進んでいることを週次レポートで明らかにしました。
記事執筆時点で合意済みのスコープや目標日程に変更はなく、カルダノ史上最大級の更新となるダイクストラは、第1フェーズを2026年第4四半期、第2フェーズを2027年第2四半期に予定する2段階構成で展開されます。
ただし、これらは確定した実施時期ではなく、今後のテストネット展開やオンチェーン投票に要する期間によっては、各フェーズの適用時期が後ろにずれる可能性もあるとしています。
ダイクストラの実装に向けてインターセクトは準備も進めており、今後は第1フェーズのコード完成とテストネットへの展開を経て、オンチェーンでの承認手続きへ進む予定です。
ヴァン・ロッセムHFを実施
レイオスで処理能力拡張、ノード多様化も
補助ブロック「EB」で処理能力を向上
レポートによれば、2026年第4四半期に予定される第1フェーズではLinear Leios(リニアレイオス)が導入され、Praos(プラオス)のセキュリティを維持しながら、ネットワーク全体で処理できるトランザクション量を増やします。
Leiosでは、通常のブロックとは別に追加のトランザクションを参照する補助ブロック「エンドーサーブロック(EB)」を第1フェーズから新たに導入します。
このEBはアクティブステークの75%にあたる委員会の承認を経て確定される仕組みで、通常のブロック自体を大きくすることなく、より多くのトランザクションを処理できるとしています。
第1フェーズにはLeiosに加えて、子トランザクションを扱える「ネスト型トランザクション(CIP-118)」やPlutusV4スクリプトの導入も盛り込まれています。
Peras導入で決済確定を高速化
Leiosを中心とする第1フェーズに続き、2027年第2四半期の第2フェーズでは「Ouroboros Peras(ペラス)」が導入され、Praosのチェーン選択ルールに投票レイヤーを加えることで決済確定までの時間を短縮します。
PerasではSPO(ステークプールオペレーター)の委員会が直近のブロックに投票し、十分な票が集まった場合にはPraosの深度ルールによる確定を待たず、そのブロックを確定として扱えるといいます。
Perasに必要なコーデック拡張は第1フェーズであらかじめ組み込まれるため、第2フェーズでは新たなレジャー時代への移行を伴わず、プロトコル更新のみで有効化できるとレポートは説明しています。
Rust製ノードAmaru、11月ブロック生成へ
こうしたプロトコルの刷新と並行してノード実装の多様化も進められており、Rust言語で開発される「Amaru(アマル)」はすでにリレー機能を備え、チェーン先端の検証・同期も可能になっています。
Amaruは2026年11月のメインネットでのブロック生成対応を目標としており、実現すればHaskell(ハスケル)実装への依存度を下げる一歩になるとしています。
インターセクトはダイクストラに向けた各チームの準備状況を把握するレディネストラッカーも整備しており、代替ノードを含むエコシステム全体で実装準備を進めています。
カルダノでプロジェクト離脱の連鎖
憲法改正を準備、CC選挙は投票期限迫る
ダイクストラの開発と並行してガバナンス面の準備も進められており、Input Output(IO)は2026年7月10日、新パラメータを憲法のガードレール(制約条件)に加える改正案をエポック655(9月11日開始)までに提出する方針を公表しました。
また、憲法委員会(CC)をめぐっては、独立監査を経た当選者4名の就任を確定させるためのオンチェーン投票が行われています。
インターセクトの集計によると、8月14日時点の投票率はDRep(委任代表者)が30.03%で必要な67%に届かず、SPO(ステークプールオペレーター)も1.69%と必要な51%を大きく下回っています。
投票期限の9月1日までに可決されなければ、委員が7名から3名に減ってガバナンスが事実上停止する可能性があるため、DRepとSPOの投票が必要な水準に達するかが当面の課題となっています。
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Source:Intersect週次レポート
サムネイル:AIによる生成画像

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