(CNN) 性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪、ジェフリー・エプスタイン氏に10年以上にわたりモデルを紹介していたフランスのモデルスカウトが20日、パリ近郊の自宅で遺体で発見された。
遺体で見つかったのはダニエル・シアド氏。地元裁判所の副検察官は22日の声明でCNNに対し、遺体はパリ近郊コロンブの自宅で見つかったと明らかにした。
死因究明のため検視が行われる見通し。
CNNが最近インタビューしたところ、シアド氏は、エプスタイン氏に推薦した女性2人に危害が加えられたと考える理由はないとの認識だった。ただ、この女性2人はCNNに対し、エプスタイン氏から虐待を受けたと証言している。
エプスタイン氏が2008年に性犯罪で有罪判決を受けた後も、シアド氏のようなモデル業界の関係者はエプスタイン氏との事業の機会をうかがい、ファッションイベントに招待したり、自社との関わりを許容したりしていた。
シアド氏によると、エプスタイン氏は罪の償いは済ませたと請け合い、シアド氏から紹介された「誰に対しても、こんなことはもう起こらない」と語っていたという。
シアド氏は6月に公開されたCNNのインタビューで「彼を信頼していた。プロフェッショナルな人物だと思っていた」「彼に紹介した誰からも、悪い状況に陥ったという話は聞かなかった。プロフェッショナルな男だと信じていた」と語った。
シアド氏はエプスタイン氏のことを、下着ブランド「ビクトリアズ・シークレット」やモデルエージェンシー「MC2」のキャスティングディレクターだと信じ込んでいたという。CNNはこうした主張を裏付ける証拠を一切見つけられなかった。
パリ検察は今年2月、人身売買や共謀の容疑でエプスタイン氏関連の広範な捜査に着手しており、捜査を継続する方針。
検察の情報検証と被害者への呼びかけを受け、これまでに24人の女性が名乗り出たり、身元を特定されたりしている。少なくとも16人の女性が捜査当局から聞き取り調査を受けており、追加の聞き取りも行われる予定だ。
ただ検察当局は、シアド氏を逮捕する十分な証拠はまだそろっていないと述べていた。
「年を取りすぎている」
司法省が公開した資料によると、エプスタイン氏はシアド氏に数万ドルを支払っていた。
シアド氏はメッセージの中で、「マラケシュにいるかわいらしいフランス人の女の子。彼女はあなたに会いたいと言っていた」と記している。
これとは別に、シアド氏はエプスタイン氏からアシスタント探しを手伝ってほしいと頼まれたことにも言及していた。
シアド氏は18年のメールで、エプスタイン氏のために「容姿端麗な若いアシスタント」を探しているとつづっている。
別のメッセージでは、シアド氏はエプスタイン氏に女性の写真を送信。「とても礼儀正しく」、「モデル」や「アシスタント」としての「可能性を秘めた」女性だと説明していた。
これに対し、エプスタイン氏は「年を取りすぎている」と返信した。
司法省の資料によると、シアド氏は旅行中に出会った若い女性の写真をエプスタイン氏に繰り返し送信しており、中には挑発的なポーズを取っている写真もあった。
CNN提携局BFMTVの報道によると、司法省の「エプスタイン文書」には、シアド氏の名前が2000回あまり登場する。
ロシア出身のモデル、スベトラーナ・ポジダエバさんはCNNの以前の取材に対し、シアド氏からエプスタイン氏に紹介され、虐待を受けたと証言していた。
ポジダエバさんは22日にCNNの取材に応じ、「彼がいなければ、私の人生はまったく違ったものになっていたはず」とコメント。今回の死でシアド氏が責任を問われることはなくなったとの見方を示した。「正義が果たされることを望んでいた。何らかの捜査を行い、一定の区切りをつけてほしかった」

2 時間前
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