(CNN) ウクライナ緊急事態当局は5日早朝、首都キーウや周辺地域に対するロシアの攻撃で夜間に17人が死亡、数十人が負傷したと明らかにした。双方とも日常生活を支える施設への攻撃を激化させている。
ウクライナのミサイル迎撃兵器の在庫が危険なほど減少する中、今回の攻撃は、前線から遠く離れた都市部に暮らす民間人への危険が深刻化している状況を浮き彫りにした。ウクライナ空軍は、ロシアが夜間に弾道ミサイル24発と対艦ミサイル4発を発射したと述べたものの、ミサイルを迎撃したかには言及しなかった。
5日早朝、首都キーウのロシアの攻撃を受けた現場で、緊急対応部隊が消火活動に当たる様子(State Emergency Service of Ukraine)
ウクライナでは7月、ロシアの攻撃で少なくとも377人の民間人が死亡、2129人が負傷した。2022年4月以降、ウクライナへの侵攻で最も多くの死者を出した月となった。
ウクライナは最近、米ネット通販大手アマゾンのロシア版と言われる「ワイルドベリーズ」に対して攻撃を実施。この攻撃は一般のロシア国民の生活や生計を混乱させており、ウクライナ戦争の戦火が一段と国内に迫りつつある。
ロシアが4日夜から5日にかけて実施した攻撃は、ワイルドベリーズ攻撃に対する報復とみられ、キーウ市内や周辺地域にある倉庫や物流施設が標的となった。緊急事態当局が公開した画像には、キーウ州内の複数の工業施設に広範な被害が出ている様子が映し出されている。
ウクライナ国家緊急事態当局は5日、「救助隊員は危険な状況で活動を続けている。敵によるさらなる攻撃の恐れがあるためだ」と明らかにした。
ロシア国防省によると、ロシア軍は「地上発射型の精密誘導兵器と長距離攻撃ドローン(無人機)を用いた大規模攻撃を実施」したという。
攻撃対象となったのは「輸送や物流、流通拠点」で、「各種兵器と軍事物資の保管や配送、無人航空機の生産や流通に関与していた」と主張した。
ウクライナも夜間にロシアを攻撃し、トゥーラ州にある別の「ワイルドベリーズ」の仕分け施設を叩(たた)いた。集合住宅2棟や別の工業施設でも被害が報告された。
ロシア外務省によると、物的損害に加え、7月の最終週にはウクライナのドローン攻撃や砲撃で少なくとも61人が死亡、327人が負傷したという。
ロシアは今回の夜間攻撃に先立ち、ウクライナのドローンの破片が3日に多くの人でにぎわう南部のビーチに落下し、少なくとも7人が死亡したと発表していた。

14 時間前
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