ウクライナ情勢に関する協議、イランでの戦争終結まで待てず ゼレンスキー氏

2 ヶ月前 15

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領はCNNの取材に答え、イランでの戦争によってロシアのウクライナ侵攻への注目が逸(そ)れていることを認めた。その上で、イランでの衝突が終結するまでウクライナでの戦闘終結に向けた取り組みを再開できないと考えるのは「大きなリスク」だとの認識を示した。

ウクライナの大統領府からCNNのクリスティアン・アマンプール記者の取材に応じたゼレンスキー氏は22日、米国との専門的な協議は継続中であるものの、「イラン問題が解決するまでは会談の機会はない」と明らかにした。

ゼレンスキー氏は、米国のスティーブ・ウィトコフ特使とトランプ米大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏が率いる同じ米国交渉団が、イランとウクライナにおける両方の戦争の協議を主導していることは「難題」だと指摘した。

また、米国が現在イランとの戦争に注力していることは理解しているが、戦闘が続くウクライナのことを忘れてはならないと主張。状況から判断してウクライナを後回しにするという選択肢はないとの見解を示した。「ウクライナは既にこれほどの悲劇に見舞われている。我々は並行してこの問題に対処する方法を見つけなければならない」

ゼレンスキー氏はCNNに対し、当該の戦争によってウクライナへの主要兵器の供給が滞っていると述べた。特に弾道ミサイル迎撃ミサイルについては、米国の生産能力が限定的であることからウクライナは十分な供給を受けられていないと指摘した。

生死を分ける問題

ゼレンスキー氏がCNNとのインタビューを行う数時間前、欧州連合(EU)はウクライナへの900億ユーロ(約16兆8000億円)の融資を最終的に承認した。同氏はこの資金の確保はウクライナにとって「生死を分ける問題」だと述べた。

数カ月前にウクライナに約束されていたこの融資は、ハンガリーのオルバン首相(当時)によって長らく延期されていた。オルバン氏はウクライナに対し、ロシア産原油の欧州への供給再開を求めていた。先週のハンガリー議会選挙でオルバン氏が大敗したことで、障害の一つが取り除かれた。22日にはドルジバ・パイプラインのウクライナ区間を経由した原油輸送が再開され、EU大使らは融資に関する暫定合意に達した。

ゼレンスキー氏はCNNに対し、資金がない中で現状ウクライナは本来生産可能な量の兵器を製造するのに苦労していると説明。ドローン(無人機)迎撃機を例に挙げ、ウクライナは現在1日あたり約1000機しか生産できていないが、本来は1日あたり2000機を生産できる能力があると語った。

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