
この記事の要点
- ETH研究者、ヘゴタ向けEIP候補66件を報告
- 検閲耐性FOCILを軸に2027年実装へ絞り込み開始
まずはイーサリアム(ETH)を詳しく
イーサリアム「ヘゴタ」候補66件を選別
イーサリアム(ETH)の研究者トニ・ヴァーシュテッター氏は2026年8月16日、次期大型アップグレード「Hegotá(ヘゴタ)」に向けて66件のイーサリアム改善提案(EIP)が検討されていることをXで報告しました。
同氏によると、今後のコア開発者会議ではこの66件から候補を絞り込み、開発用テストネットワーク(devnet)やテストネットでの検証を経て、2027年の実装に間に合うと判断された提案だけが採用されます。
採用されなかった提案は次回以降のアップグレードへ持ち越されるため、今回の絞り込みによってヘゴタで優先する開発項目が固まることになります。
現時点では、Hegotá Meta EIP(EIP-8081)で検閲耐性を高めるFOCIL(EIP-7805)の実装が予定されている一方、フレームトランザクション(EIP-8141)は検討段階にあり、その他の候補はこれから採否が判断される見通しです。
Ethereum's next year's upgrade, Hegotá, is being scoped right now.
66 proposals are on the table and over the next few core dev calls, this list will be narrowed down to the EIPs that get implementations, devnets, testnets, and a realistic chance of shipping in 2027. What…
— Toni Wahrstätter ⟠ (@nero_eth) August 16, 2026
イーサリアム次期大型アップグレード「Hegotá(ヘゴタ)」に向けた議論が、現在本格化しています。
現在、候補として66件のEIPが挙がっており、今後数回にわたるコア開発者会議を通じて、実装・Devnet・テストネットを経たうえで、2027年に実際に導入できる可能性のあるEIPへと絞り込まれていく予定です。
「3度目の大変革」プロトコル骨格を再構築へ
ヘゴタ、FOCIL実装とプライバシー機能を検討
FOCILでブロック構築の検閲を防止
ヘゴタへの実装が予定されているFOCIL(フォーク選択インクルージョンリスト)は、バリデータの委員会が保留中の取引をブロックへ強制的に取り込むことで、特定の取引が恣意的に排除されるリスクを抑える仕組みとなっています。
ブロック構築の専門化に伴う検閲リスクへの対策として、FOCILはコア開発者会議でヘゴタのコンセンサスレイヤーの主要提案に選ばれました。
一方、実行レイヤーではアカウント抽象化(ウォレットの認証方式を柔軟にする仕組み)に関わるフレームトランザクション(EIP-8141)が検討されています。
ヴァーシュテッター氏は、フレームトランザクションにキード・ナンス(EIP-8250)とルートリファレンス(EIP-8272)を組み合わせ、FOCILとともに実装することで、「仲介者に頼らずプライバシーアプリを動かせるようになる」と説明しています。
ガスリミット600Mへの引き上げも検討
プライバシー機能と並んでスケーリングも検討課題となっており、データコスト(EIP-8131・EIP-8279)やステート成長(EIP-8368)にかかる手数料体系の見直しが候補に含まれています。
ヴァーシュテッター氏は、こうしたコストの再調整をガスリミットを段階的に600Mへ引き上げるうえで重要な短期のスケーリング施策の一つに挙げています。
検討対象はこれらに限らず、8秒スロット(EIP-8198)や発行量の調整(EIP-8363)のほか、zkEVM(ゼロ知識証明型EVM)や耐量子暗号に関する初期段階の提案も含まれています。
候補募集終了、66件から優先順位を決定へ
ヘゴタではコンセンサスレイヤーにFOCIL、実行レイヤーにアカウント抽象化を据えたうえで追加候補を募っており、2026年4月9日に始まった非ヘッドライナー提案の受付は同年8月6日に締め切られました。
受付終了後は各提案の優先順位づけが始まっており、ヴァーシュテッター氏はコミュニティに対して順位付けツール「Forkcast」で各提案への賛否を表明するよう呼びかけています。
ただし同氏は「フォークはコミュニティや開発者の願望リストにはなりえない。イーサリアムが次に何になるべきかを定め、それ以外は待たなければならない」と述べ、妥当な提案であってもヘゴタの優先事項から外れれば採用を見送る必要があると強調しました。
イーサリアム機関投資家向け組織が発足
先行のグラムステルダムに続きヘゴタ選定急ぐ
ヘゴタで候補の絞り込みが始まる一方、先行するGlamsterdam(グラムステルダム)アップグレードでは、ePBS(内包型プロポーザー・ビルダー分離)やブロックレベルアクセスリスト(BAL)の実装作業が続いています。
ヴァーシュテッター氏はグラムステルダムが開発開始から256日を迎えたことを踏まえ、ヘゴタを2027年に出荷するには実装内容を早期に固める必要があると指摘しました。
こうしたアップグレード開発に加え、ヴィタリック・ブテリン氏が長期ロードマップ「Strawmap」を踏まえた刷新構想「Lean Ethereum」を提唱しており、将来のプロトコル設計をめぐる議論も活発になっています。
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Source:トニ・ヴァーシュテッター氏X投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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