アマゾン「Kindle Scribe Colorsoft」を1週間試してみた 11万円超に見合う価値はある?

3 時間前 2

Henry T. Casey/CNN Underscored

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(CNN) アマゾンの新型「Kindle Scribe」と「Kindle Scribe Colorsoft」が登場し、最高の電子書籍リーダーの王座をめぐる戦いは新たな章の幕を開けた。両モデルはもう一つの戦いにも挑んでいる。reMarkableの「Paper Pro」や「Paper Pro Move」と同様に、自然な書き心地を備えているのだ。ただ、Kindleを探しているにせよ電子書籍リーダーを探しているにせよ、疑問は変わらない。これらの新型タブレットに500ドル(日本では税込8万9980円)以上を費やす価値があるのか? 高価な新型電子書籍リーダーやタブレットが発売されるとつい気になってしまう人たち向けに1週間試してみた結果をお伝えする。

気に入った点

輝度が調整できる良質なカラーE-Inkディスプレー

大きなニュースは、アマゾンがついに書き物をする人向けの電子書籍リーダーにカラーモデルを投入したことだ。Kindle Scribe Colorsoftは、2024年に発売されたモノクロモデルのアップデート版とともに登場した。Scribe Colorsoftは漫画ファンには特にうれしい追加だ。また、前モデルのKindle Scribe(そしてこれまでテストしてきたすべてのKindle)と同様に、新型Kindle ScribeとScribe Colorsoftはいずれもバッテリー持続時間がとても優れていて、まるまる1週間、充電しようとすら思わなかった。

電源を入れたScribe Colorsoftでは、表紙や漫画の各ページがこれまでに見たどのE-Ink画面より鮮やかに表示される。たとえば、カレン・ハオの「Empire of AI」の表紙はKindle Scribe Colorsoftのほうが「Kobo Libra Colour」よりきれいに見える。前者では左側の青がより鮮明で、後者ではグラデーションがカラーバーに変わってしまっていた。また、筆者が「Astonishing X-Men」の表紙を見比べたときに感じたように、通常の「Kindle Colorsoft」を持っている人は、Scribe Colorsoftの色品質がかなりそれと近いことが分かるだろう。それでも、輝度を最大にしてライブラリーに並ぶカラフルな表紙を見るのは気持ちがいい。

Henry T. Casey/CNN Underscored
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モノクロの新型Kindle Scribeも目に優しい。これは最近のKindleシリーズで採用された新しい高コントラスト表示技術によるところが大きい。reMarkable Paper Proは独自の電子書籍ストアを持たないため、同デバイスで表紙を表示するにはJPGをPDFに変換する必要があったのだが、画面いっぱいに拡大するとより粗く見えた。

ただし、電子書籍リーダーと実物を比べるのは禁物だ。たとえばマティー・ルブチャンスキーのグラフィックノベル「Simplicity」の表紙は、Scribe Colorsoftで見るより実物のほうが鮮明で明るい。

Henry T. Casey/CNN Underscored
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自然な書き心地と豊富なテンプレート

ScribeとScribe Colorsoftを個人の書き物や会議中のメモに使ってきたが、付属の「プレミアムペン」で書く感覚はペンと紙を使う感覚に驚くほど近い。これは疑似的な消しゴム部分がわずかな摩擦を生む点も含めて24年版の「Kindle Scribe」と非常によく似ている。

アマゾンはKindle Scribeのディスプレーを「紙のような」と表現していて、筆者は少し言いすぎかもしれないと思っているが、「iPad」でアップルペンシルを使うときのようなガラス面をすべる感じがしないところはとても好きだ。

Henry T. Casey/CNN Underscored
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reMarkable Paper Proはこの分野でまだ圧倒的な存在ではあるが、書き心地のある1点ではアマゾンに軍配が上がる。reMarkableのタブレットの場合、カラーで書きこむと少し遅れて色が塗りつぶされる。その点、Kindle Colorsoftでは遅延なしにその色で書ける。とはいえ、Kindle Scribe ColorsoftにもreMarkable Paper Proのようなより鉛筆と紙に近い感覚があったらと思ってしまう。

今回のKindle Scribeに新しく追加されたテンプレートセットも非常に気に入っている。特に30分単位で区切られた1日の予定表は便利だ。

Henry T. Casey/CNN Underscored
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書籍への注釈は面白いが、まだ不完全

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Kindle ScribeとScribe Colorsoftの最大の強みは、書籍に注釈を付けられる「Active Canvas」機能だ。24年モデルで初めて目にしたときから感銘を受けている。たとえば、気に入らない段落に「うーん」と書き込むと、ふせんのような四角いボックスが現れ、周囲のテキストが移動した。つまり、この機能は手書きのメモをテキストと一緒に動くふせんに変換してくれるのだ。

Scribe Colorsoftのもう一つの大きな利点は、ディスプレーがハイライトの方法をよりスマートにしてくれているところだ。黄色、緑、水色、ピンク、オレンジの5色のハイライトを使ってそれぞれの注釈をつけておくと、後からハイライトした箇所をカラーごとに絞り込める。

ただし、24年版のKindle Scribeから引きずっている不満もある。下線を引かないと書籍上に書き込むことはできない。段落を丸で囲もうとすると、ハイライトしたかった段落を押し下げるActive Canvasのボックスの中に巨大な丸が表示されてしまう。余白に書き込めるのは、「Send to Kindle」機能でインポートしたPDFの編集・閲覧する場合のみだ。この問題はアマゾンが以前説明していたように、電子書籍はリサイズ可能なために書き込みが見当違いの場所に移動してしまう可能性があるという単純な理由からだ。もっとも、Koboは「Libra Colour」でこの問題を解決している。


気に入らなかった点

価格がまだ高い

reMarkable Paper Proと同様、Kindle Scribe Colorsoftの630ドルという高値には本当に必要なのかと自問させられる。確かに、Paper Proには電子書籍リーダー機能が内蔵されていないため、reMarkable Paper ProよりKindle Scribe Colorsoftのほうが費用対効果は高い。

ただ、書籍へ書き込みできるのは魅力的だがカラーは必須ではないというなら、499ドル(同8万9980円)の新型Kindle Scribeを検討してほしい。reMarkable Paper Proを1年以上テストしてきた経験から、色調調節はカラーよりもずっと重要な機能だと感じている。

実際のところ両手で持つ必要

新型のKindle ScribeとScribe Colorsoftはデザイン面で24年モデルからわずかに変更されており、若干縦長で横幅が狭くなっている。カラーも変更され、グラファイトモデルに加えてScribe Colorsoftではフィグも販売される。

Henry T. Casey/CNN Underscored
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最大の変更点は、Scribeを片手で持ちやすくしていた側面のベゼルが取り除かれたことだ。そのためうっかりページをめくらないようにするには実質的に両手で持つ必要がある。筆者は実際に何度もめくってしまった。

この変更はScribeの既存のユーザビリティー問題をさらに悪化させている。漫画以外のあらゆる書籍を読む電子書籍リーダーとしては大きすぎるという印象が否めないのだ。

実際、アマゾンにはすでに「Kindle」「Kindle Paperwhite」「Kindle Colorsoft」というポータブルなE-Inkデバイスがそろっている。同社がそのサイズのKindleにノートブックや執筆機能を搭載したなら、筆者はその取り組みを積極的に支持するだろう。

まとめ


新型Kindle ScribeとKindle Scribe Colorsoftはどんな人向けだろう。ペンと紙で書くことが好きだが、すべてのメモ(読んでいる本についてのメモも含めて)をデバイス1台で整理したいと思っている人、また自分が持っているKindleを愛用しつつももっと大きな画面を好み、サイズが大きくなり重みが増すことを気にしない人向けだ。こうした人たちは、PDFへの書き込みを大いに重視し、iPadなどに採用されている光沢のある、よりカラフルなパネルよりマット仕上げのE-Ink画面が優れていると考えている。小説や教科書の言葉を丸で囲む習慣に郷愁を感じることはなく、読書リストに少し色を添えることを望んでいるはず。そして500~630ドルを投じられるか、それができる人が身近にいる。

このユーザー像がニッチすぎると感じるようなら、Kindle PaperwhiteとReMarkable Paper Pro Moveの2台を持つほうがずっと理にかなっていると思う。たとえデバイスを使い分けることになるとしても。




本稿はCNN Underscoredのヘンリー・T・ケイシー記者による製品レビュー記事です

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