アメリカ発のメキシカン・ファストフードチェーン「TACO BELL(タコベル)」が、日本で好調です。
タコベルを運営するKOZOホールディングスが公表した月次売上速報によると、既存店売上は、月次の公表を開始した2025年1月から2026年7月まで、19カ月連続で前年同月を上回りました。2026年1~5月の既存店売上は前年同期比125.3%と好調が続いています。
売上だけでなく、客数も伸びています。1~5月の既存店客数は前年同期比116.4%。客単価の上昇だけでなく、実際に店舗を訪れる人も増えていることがわかります。
好調が続く一方、日本国内の店舗数は多くありません。今年4月には店舗数が少ないとXで話題になり、「もっと店舗を増やしてほしい」「全国に店舗を増やして」といった声も上がりました。現在、全国に10店舗を展開しており、運営会社は今後も数店舗の出店を予定しています。
全国で「タコス店」が13.7%増
実は、日本ではいま、タコスを扱う店そのものが増えています。
外食・中食の市場調査会社サカーナ・ジャパンが6月に発表した調査によると、日本全国のメキシコ料理店・タコス店は2026年4月時点で1469店舗。前年同期から13.7%増加しました。前年の2025年4月も11.5%増えており、2年連続で2ケタの伸びとなっています。同社は、この動きを「タコスブーム」と表現しています。
店舗が増えている背景について、同社は、必要な機材が比較的少なく調理手順もシンプルなため、新規参入のハードルが低いことなどを指摘。また、物価高による節約志向が続くなかでも、タコスには手頃な価格で「非日常感」を味わえる魅力があると分析しています。
「ドンタコス」は売上約2倍、「ドリトス」も2.7倍
タコス人気は、外食だけにとどまりません。湖池屋のロングセラー商品「ドンタコス」も好調です。
1994年に発売された「ドンタコス」は、2025年9月にフルリニューアルしたところ、売上は前年比202%を記録しました。湖池屋は2026年5月、新商品の発表で「“タコスブーム”拡大中!」と打ち出しています。
トルティーヤチップス「ドリトス」も販売を伸ばしています。販売元のジャパンフリトレーによると、ドリトスの販売規模は過去5年間で約2.7倍に拡大。同社は、スナック菓子としてだけでなく、軽食や食事として楽しむスタイルも広がっているとしています。
また、SNSでは、ドリトスの袋に肉や野菜などを加えてそのまま食べる、メキシコで親しまれている「ドリロコス」も話題に。料理研究家のリュウジさんがSNSでレシピを紹介すると、「リュウジのドリロコスめっちゃうまい」「真似てドリロコスを作ってみた」と、実際に作った人からの投稿も相次ぎました。
タコベルの既存店売上は17カ月連続で前年超え、全国のメキシコ料理店・タコス店は13.7%増え、ドンタコスは売上約2倍、ドリトスも過去5年間で販売規模が約2.7倍に……外食チェーンから専門店、スナック菓子、SNSでのアレンジレシピまで、日本で「タコス」の存在感がじわじわと高まっています。

2 時間前
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