春から初夏にかけて、日本広域で黄色い花を咲かせる「クサノオウ」。かわいらしい見た目から写真を撮る人も多い植物ですが、有毒なため注意が必要です。
国土交通省・北海道開発局の公式サイトによると、二年草であるクサノオウは全体的に細かい毛が多く生えており、高さは30cm〜80cmほど。花は4枚の花弁をもち、葉は羽状に深く裂けて小葉に分かれています。
林縁や草地のやや湿った場所に散在し、道端や荒地でもよく見られることから、SNSでも「庭に咲いてる」「近所の草むらにたくさん」「近くの土手に生えてた」といった報告が相次いでいます。
クサノオウ、食品衛生法の対象に
クサノオウは、茎や葉をちぎると出てくる黄色い汁に薬効があると言われています。北海道・十勝地方のアイヌ語では、「肛門・草」を意味する「オトンプイキナ」と呼ばれ、痔の際に茎を刺すと効くとされていたことが由来です。
しかし、2020年に改正・施行された食品衛生法において、「コレウス・フォルスコリー」「プエラリア・ミリフィカ」「ブラックコホシュ」と並んで厚生労働大臣が指定する「指定成分等含有食品」の対象成分(健康被害情報の届出が義務付けられる成分)に指定されたことは覚えておきたいところです。
クサノオウから出る「黄色い汁」に注意
ケシ科のクサノオウは、全草に有毒成分のアルカロイドを含み、誤食すると、痙攣や呼吸麻痺を起こす恐れがあります。特に若芽は山菜の「エゾエンゴサク」に似ているため、厄介です。
また、千葉県野田市の公式サイトなどによると、前述した黄色い汁などに触れると皮膚がかぶれることもあるそう。特に肌の弱い方やお子様などは触らないよう注意が必要です。
「身近にある有毒植物」として、覚えておいて損はないクサノオウ。今の季節、お出かけやガーデニングの際には、この黄色い花に注意してください。

5 日前
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