その白い花、駆除しないと大変なことに…「近所で茂ってる」「すぐ生える」千葉豪雨で心配の声も

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身近な場所に自生している雑草の中には、日本の生態系や人の生活などに悪影響を及ぼす恐れがあることから、環境省や各自治体が駆除の協力を呼びかけている「特定外来生物」も潜んでいます。

主に水辺で生育する南米原産の植物「ナガエツルノゲイトウ」もその一つです。

農林⽔産省などが制作する「ナガエツルノゲイトウ駆除マニュアル」によると、 ナガエツルノゲイトウの花期は4⽉〜10⽉で、⼩さな白い花が集まって球状についています。花の見た目は、同じく外来種の「ツルノゲイトウ」や「シロツメクサ」にも似ています。

葉は、長さ2.5〜5cm程度で、先がやや尖っています。 茎は、中が空洞でストロー状になっています。

8月の千葉豪雨で「大繁殖しないか心配」」の声も

ナガエツルノゲイトウは、⽣態系や農業への悪影響を及ぼす恐れがあるため、2005年に外来⽣物法により特定外来生物に指定されました。

主に関東より西の地域から、沖縄の島々にかけて生えていることが確認(2025年2月時点)されています。しかし、寒い地域でも生長・生育が可能なため、今後、⽇本全国に広がる可能性もあります。

たった数cmの茎の断⽚から容易に発根するなど、拡⼤⼒・再⽣⼒が⾮常に強いため、各地の自治体が駆除作業に追われています。

茎はちぎれやすく、⽔に浮くため、断⽚が⽔流によって運ばれ、新たな地で定着・再⽣を繰り返します。そのため、⼤⾬時の増⽔などによって、広範囲に拡散する可能性もあります。

さらに、乾燥にも強いため、水辺や湿地だけでなく、畑地などにも侵⼊することもあります。

ナガエツルノゲイトウについて、SNSでは「近所の川でめちゃめちゃ茂ってる」「駆除しても、すぐに同じ場所に生える」「うちの田んぼに入らないか、ヒヤヒヤしてます」といった声が散見されます。

また、千葉県では広い範囲で繁茂が確認されているため、8月13日夕方から14日未明にかけて記録的な豪雨となった際には、「千葉県でナガエツルノゲイトウが大繁殖しないか心配」「ナガエツルノゲイトウがいろんな場所にもりもり流れてそう」などと心配する声も見られました。

ナガエツルノゲイトウの駆除方法は?

侵略性に長けているナガエツルノゲイトウを駆除するには、どうすればいいのでしょうか。農⽔省などは、基本的な考え方として以下の3つを挙げています。

(1)早期発⾒・早期駆除
⽣⻑の初期、群落が⼩規模であれば、簡単に対策を⾏うことができます。

(2)粘り強く対応(複数の⼿段で根絶まで継続実施)
拡⼤⼒・再⽣⼒が⾮常に強く、わずかに⽣き残った個体や断⽚からも再⽣する可能性があるため、密度が低下するまで、また密度が低下した後も粘り強く対応する必要があります。

(3)周囲への拡散を防⽌(放置すると周りに迷惑)
農業⽔利施設は、⽔路を介して下流域や農地と繋がることから、被害を拡⼤させないために適切な対策を⾏うとともに、⽔系として管理する視点も必要です。

この植物は種⼦を作らないため、植物の断⽚を回収すれば、⽣育域の拡⼤を阻⽌できます。駆除方法は“抜き取り”や“陽熱処理”など複数あり、薬剤が⽔系に流⼊しない場所であれば除草剤の使⽤も有効です。

特定外来生物は、保管、運搬、放出などが原則禁⽌されています。ただし、地⽅公共団体やボランティアなどの小規模グループなどが適切な手続きをとった場合は規制の対象外となり、生きたままの運搬などが可能となります。

加えて、乾燥(もしくは腐敗)させて完全に枯れた(死んだ)個体も規制の対象外となります。しかし、枯れたかどうかの判断は難しいため、農水省はなるべく地⽅公共団体やボランティアグループなどの単位で適切な手続きをとり、計画的に駆除作業を進めることを推奨しています。

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