このまま行くと、日本の夏はどうなる?外出自粛令、水不足、スーパー台風...「2050年の天気予報」がリアルすぎる

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「この夏、各地で40度以上の酷暑日を記録したのは述べ157点に及んでいます」

「午前11時から午後3時までは外出自粛令が発令されました。保育所や幼稚園は休園です。屋外での運動も厳禁です」

日本気候リーダーズパートナーシップやNHKエンタープライズからなる「2050年の天気予報」製作委員会 が8月3日、「2050年の天気予報(Ver.2)」を公開。「このままのペースでCO2を出し続けた場合に2050年8月に起こりうる気象の姿です」と警鐘を鳴らした。

動画では冒頭の内容に加え、熱波と水不足による米不足や、飼料や食料油の原料不足、暑さによる畜産物の生産の落ち込みを報じている。

また、走行中のトラックが横転するほどだという最大風速60m、最大瞬間風速100mの台風や、記録的な大雨や高潮などに警戒を呼びかけている。

2014年にも製作➡︎すでに現実になった予想も

「2050年の天気予報(Ver.2)」は、2014年9月に国連と協力して製作された「2050年の天気予報」日本版が元になっている。しかし12年の間に当時の予測がすでに現実となっている部分もあり、最新の科学に基づきアップデートされた。

天気予報パートには気象予報士の井田寛子さんが出演し、後半の解説部分には、東京大学未来ビジョン研究センター教授で気候科学者の江守正多さんも参加している。

江守さんは、健康やスポーツへの影響や水不足や山火事の増加への懸念の他に、一番気がかりな身近な暮らしへの影響として「食料危機」を挙げた。

農業の高齢化の影響もあり、食料持給率が低いままの日本。世界の穀倉地帯が旱魃(かんばつ)に見舞れるリスクも高まっており、飼料や穀物、野菜なども、輸入価格が高騰し、「そもそも売ってもらえないというリスクがある」と説明。「コーヒーやチョコレートも産地がダメージを受け 高価な贅沢品になっています」と加えた。

そしてこのまま温暖化が進むと、日本の桜、ソメイヨシノは開花が早まる地域もある一方、冬の低温不足で開花が遅れたり、全く開花しないという地域が出てくる可能性も指摘した。

CO2が出ないことが当たり前になるような仕組みを

こうした気候変動の加速を止めるために何ができるのか?

江守さんは動画の最後にこう語っている。

「地域の人にメリットのある形で再生可能エネルギーを増やしたりすることで CO2が出ないことが当たり前になるような仕組みを作ることが大切です。電気の作り方、移動の仕方、物の作り方、あらゆる仕組みを変えることで、今なら悲惨な未来に向かうのを食い止めることができるはずです。気温の上昇を0.1度でも低く抑えることが私たちの命を守ることにつながります」

「一緒に声を上げ、世界の人々と協力し て社会を動かしていきましょう」

「暑すぎる夏を終わらせるWEEK」

同プロジェクトは、気候変動の影響や取られるべきアクションについて考える「暑すぎる夏を終わらせるWEEK」の一環。

「暑すぎる夏を終わらせるWEEK」は8月1〜9日まで、JAPAN 8・8 PROJECT実行委員会主催で実施。一般社団法人「日本気候リーダーズ・パートナーシップ」が主幹事を務める。

8月7日には、東京・渋谷でフラッグシップイベントが開催され、科学者などの気候変動の専門家や気象キャスターのほか、気候変動の影響を肌で感じ、打撃を受けている農業関係者やスキーヤーなどのスポーツ選手、ビジネスパーソンが登壇し、それぞれの視点や経験を語った。

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