Zoff、原宿に新旗艦店オープン。目黒蓮起用と独自戦略で高付加価値化へ。好決算相次ぐメガネ市場で攻勢

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「Zoff」を運営するインターメスティックは、5月に渋谷・原宿エリアの新たな商業施設「シブハラクロス」に旗艦店「Zoff SHIBUHARA店」をオープンした。

Zoff SHIBUHARA店「自動レンズ加工機ロボット」
Zoff SHIBUHARA店「自動レンズ加工機ロボット」

インターメスティック

同店は、これまでの店舗のあり方を刷新した次世代型コンセプトショップだ。店内には国内のメガネ店舗で初となる「自動レンズ加工機ロボット」を導入。普段は見ることができないレンズ加工のプロセスを間近で体感できる空間づくりを行っている。

最新トレンドを反映したデザイン性の高いフレームや多様な機能性レンズといった商品ラインナップの充実はもちろん、工業的で無機質な「Industrial」をテーマにした特別な内装や大型ビジュアル装置など、ブランドの世界観を視覚と体験で伝える新しいアイウェアカルチャーの発信拠点となっている。

ブランドアンバサダー・目黒蓮さん
ブランドアンバサダー・目黒蓮さん

ZoffのHPより

アンバサダー・目黒蓮さん効果。メガネがよりファッショナブルに

こうした高付加価値化へのシフトには、ブランドアンバサダー・目黒蓮さんの起用をはじめとするマーケティング施策も好影響を与えている。洗練されたプロモーションが「ファッションアイテムとしてのメガネ」というイメージを浸透させ、客単価向上を後押ししている。

5月に発表された決算資料によると、同社の第1四半期業績は売上高が前年同期比80.7%増の211億400万円、営業利益が30.1%増の24億6700万円と大幅に拡大し、売上・利益ともに期初計画を上回る好調な推移を記録した。

成長の原動力は、マーケティング効果で計画を上振れしたZoff事業の好調にとどまらない。コンタクトレンズ等を扱う「VH」事業も手堅く推移し、グループ全体の成長に寄与している。

Trading View提供「 インターメスティック 」(262A)株価チャート(6カ月)
Trading View提供「 インターメスティック 」(262A)株価チャート(6カ月)

Trading View

さらに同資料によると、売上高を伸ばす一方で販売管理費を計画以下に抑制する「徹底したコストコントロール」を同時に達成したことで、利益面は前年同期比で大幅な伸長を記録。通期でもさらなる成長を見込んでおり、2024年の上場以来堅調な成長が投資家の関心を集め、株価も順調に推移している。

メガネ大手各社で好決算相次ぐ。背景には業界の構造変化

背景には、かつての「デフレ型価格競争」から「客単価の上昇」へと舵を切った業界全体の構造変化がある。スマホ普及による近視人口の拡大や用途に合わせた「複数本所有」の定着が買い替え需要を支えるなか、企画から販売までを一貫して手がける製造小売(SPA)モデルが中間マージンを省き、高い利益率を生み出す収益構造を確立させている。ここに近年、日本のメガネの「高品質かつ手頃な価格」を理由に買い求めるインバウンド需要も加わり、業界の成長をさらに加速させている。

このような動きを背景に、競合他社も独自の戦略を展開して好決算を相次いで打ち出している。業界大手のジンズホールディングス(JINS)は、強みのSPAモデルを軸に機能性の追求や海外事業の立て直しで最高益を見込んでいる。

また、ラグジュアリー領域に特化するJapan Eyewear Holdings(JEH)も福井県鯖江市発の高級ブランドで富裕層やインバウンドの支持を集め、高い営業利益率を維持するなど業界全体が活況を呈している。

機能性重視のJINSや高級路線のJEHに対し、今回の好決算で示されたインターメスティックの変化は、主力事業とコンタクト事業の双方が軌道に乗った点にある。さらに、徹底した販管費抑制によって収益効率も大幅に向上している。加えて同社は、メガネスーパーの運営会社を完全子会社化する大型M&Aを行い、店舗数を大幅に増やし「大型チェーン」へと躍進した。

内需型の必需品から、各社の好決算や大規模な業界再編が示すような高付加価値な成長セクターへと変貌を遂げたメガネ業界において、攻勢を強める同社の動向に改めて注目が集まっている。

※本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

※株価データは2026年6月22日時点。

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