
この記事の要点
- ノイナー氏「L1戦争は終結」SOLとETHが勝者に
- 次の投資機会はアプリ層、収益還元型が本命と指摘
「L1戦争は終結」投資先はアプリ層へ
世界最大級の仮想通貨メディアプラットフォーム「Crypto Banter」の創設者ラン・ノイナー氏は8月29日、米ポッドキャスト番組に出演し、レイヤー1(L1)ブロックチェーン間の競争はすでに決着し、次の投資機会はアプリケーション層にあるとの見方を示しました。
同氏はソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)をL1競争の勝者に挙げ、他のL1には大きな上昇余地を見込んでいないと説明しています。
次の投資先として同氏が注目しているのが、これらのブロックチェーン上で実際に利用されるアプリケーションで、スマートコントラクトを活用した実用例が増えていることを背景に挙げています。
こうした変化を踏まえ、ノイナー氏は今後のアルトコイン投資では「利用者と収益を伸ばし、その価値をトークン保有者へ還元できるプロジェクトを見極めることが重要だ」と述べています。
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ETH/BTC、9年の下降トレンドを突破
ノイナー氏は、ETH/BTCチャートが週足で約9年間続いた下降トレンドを上抜けたことを、アルトコイン市場を強気にみる大きな理由の一つに挙げています。
同氏は「ETH/BTCチャートが9年間続いた下降トレンドを初めて上抜けたことには大きな意味がある」と述べ、スマートコントラクトに実用的な用途が生まれ始めたこととの関連を指摘しました。
具体例として示したのが、現実資産(RWA)のオンチェーン化やステーブルコインで、債券や商品、株式、通貨などをブロックチェーン上で扱う動きが広がっていると説明しています。
さらに同氏は、AIエージェント同士が互いを信頼する必要なく取引する経済圏が生まれれば、スマートコントラクトを利用する新たな需要につながると予想しました。
ノイナー氏は、このAIエージェント経済圏が現在の100倍〜1,000倍の規模になる可能性があるとしたうえで「自身が知る限り、その取引を即時かつトラストレスに処理できるのはスマートコントラクト型ブロックチェーンだけだ」との見方を示しています。
「収益還元型プロジェクト」が次の本命か
アプリケーション層へ競争が移るなか、ノイナー氏は投資先を選ぶ条件として「利用者の増加」「ネットワーク価値の向上」「持続可能な実収益」「トークン保有者への収益還元」の4つを挙げました。
これらの条件を満たす具体例として同氏が取り上げたのが分散型デリバティブ取引所のハイパーリキッド(HYPE)で、手数料収入の大きな割合をHYPEの買い戻しに充てていると説明しています。
ハイパーリキッドの手数料収入は直近数日で1日あたり400万〜500万ドル(約6億〜8億円)に達しており、買い戻されたHYPEはバーンされています。
ノイナー氏は、こうした買い戻しを背景に、HYPEが約800億ドル(約12.8兆円)の完全希薄化後評価額(FDV)で評価されていると指摘しました。
一方、最初の3条件を満たしながらトークン保有者への収益還元をまだ始めていないプロトコルについては、収益還元が始まる前に投資すべきだと助言しています。
旧来L1への回帰は「屠殺場行き」
ノイナー氏は、利用者や収益を伸ばすアプリケーションを重視する一方、過去のサイクルで人気を集めた銘柄を知名度だけで選ぶことには警戒感を示しました。
同氏は、強気相場が続けば以前のサイクルを経験した投資家が市場へ戻り、ハッシュグラフ(HBAR)、IOTAなど見覚えのある銘柄へ再び資金を投じると予想しています。
こうした投資行動を「文字どおり屠殺場へ歩いていくようなものだ」と表現し、これらのプロトコルは収益を生み出しておらず、収益を還元する仕組みも持っていないと指摘しました。
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30億ドル超のETF流入と政策リスクの影
ノイナー氏は仮想通貨(暗号資産)市場を強気にみる背景として、8月18〜19日ごろのビットコイン上昇以降、現物ETFへの資金流入が続いていることを挙げました。
ビットコイン現物ETFへの流入額は合計30億〜35億ドル(約4,800億〜5,600億円)に達しており、イーサリアムでも似た動きがみられるとしています。
同氏は今回の相場上昇のきっかけとして米財務省の動きにも触れ、スコット・ベッセント財務長官が9月の国債買い入れ規模を20億ドルから40億ドル(約6,400億円)へ倍増させたことを指摘しました。
一方、FRB(連邦準備制度理事会)のケビン・ウォーシュ議長は8月28日のジャクソンホール講演で、PCEインフレ率が3.7%と2%目標を上回るなか、物価の安定を最優先に据える姿勢を示しました。
ノイナー氏は、財務省とFRBの政策姿勢の違いはまだ市場に十分織り込まれておらず、今後数週間で注意すべき点の一つだと述べています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.15 円)
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Source:ポッドキャスト番組
サムネイル:AIによる生成画像
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