基幹システムの刷新やグローバル標準への統合に取り組む企業の多くが、同じ壁に突き当たる。現場が求めるカスタマイズと、経営が求める標準化のせめぎ合いだ。パナソニックグループは2021年始動の全社変革プロジェクト「PX(Panasonic Transformation)」で、この壁を“事実”によって崩してきた。カスタマイズが絶対に必要だとされた業務をプロセスマイニングで可視化したところ、7割は使われていない処理だった──。そのPXのIT基盤を担い、2026年4月にグループのIT事業会社3社の統合で発足したのがパナソニック デジタルである。同社代表取締役社長の阿部裕氏に、PXの現在地、プロセスマイニング/プロセスインテリジェンスの取り組み、そしてAI時代のデータ基盤のあり方を聞いた。