BTC最大の懸念は「円キャリー巻き戻し」か|日本の金利上昇にBitfinex警鐘

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この記事の要点

  • Bitfinex、円キャリートレード巻き戻しをBTC最大のマクロリスクと指摘
  • 円急反発ならBTC・ETHに売り圧力が強まる可能性があると警告

円キャリー巻き戻しがBTCの脅威に

仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)は2026年7月9日、円キャリートレード(低金利の円を借りてリスク資産へ投資する手法)の巻き戻しがビットコイン(BTC)への最も明確なマクロリスクだとする見方を示しました

同社はその根拠として、日本の10年国債利回りが近年の高水準まで上昇していることに加え、円相場が1ドル162円付近まで下落している点を挙げ、円キャリートレードの巻き戻しが起こりやすい市場環境にあると説明しています。

円が急反発した場合には世界の流動性が縮小し、ビットコインとイーサリアム(ETH)が同時に売り圧力を受ける可能性があるとして、暗号資産市場への影響に警戒感を示しました。

仮想通貨(暗号資産)市場は依然として底値を探る局面にあるとの認識を示しており、日本発のマクロ要因が相場の下押し圧力を強める可能性があると指摘しています。

円キャリートレードの巻き戻しは、現時点でビットコイン(BTC)にとって最も明確なマクロリスクだと考えられています。

日本の10年国債利回り(JP10Y)は過去最高水準を更新する一方で、円相場は1ドル=162円近辺で推移しています。この局面から急速な円高へ転じた場合、市場の流動性が引き締まり、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)には下押し圧力が強まる可能性があります。

(後略)

162円台と金利上昇が示す巻き戻しの兆候

調達コスト上昇で円キャリーの採算悪化

日銀は2026年6月に政策金利を1.0%へ引き上げており、円を借りる際の調達コストが上昇することでキャリー取引の採算は悪化し、積み上がった持ち高の解消が進みやすくなると報じられています。

ビットフィネックスは、金利上昇に加えて円相場が1ドル162円付近まで下落していることから、円キャリートレードの巻き戻しが起こりやすい市場環境になっているとみています。

約40兆円の持ち高、解消が招いた世界株安

同社がこうした見方を示す背景には、2024年8月上旬に円キャリートレードの解消が世界の金融市場を大きく揺らした事例があります。

BIS(国際決済銀行)は当時、キャリートレードを中心とするレバレッジ取引(証拠金取引)の解消が円高の進行とともに株安を世界へ波及させたと分析しています。

BISの関連報告では、急落前の円キャリートレードの規模は約40兆円に達していたと推計されており、データの制約から、実際の規模はこの試算を上回る可能性があると説明されています。

回復途上のビットコインに円キャリー解消の影

足元のビットコイン相場も2026年6月に約7万5,000ドルから一時6万ドル台前半まで下落し、投資家心理を示す指標が「極度の恐怖」の水準まで低下したと報じられています。

ビットフィネックスは、こうした回復途上の相場では外部要因の影響を受けやすいとして、円キャリートレードの巻き戻しを「依然として底値を探っている市場にとっての本物のリスクだ」と位置付けています。

日銀会合で追加利上げか、7月末が節目に

日本銀行によると、次回の金融政策決定会合を受けた総裁定例記者会見は2026年7月31日に開かれる予定となっており、市場では今後の政策判断が注目されています。

追加利上げが決まれば円の調達コストはさらに上昇するため、円キャリートレードの持ち高解消を促す要因となる可能性があり、ビットフィネックスが警戒するリスクが現実味を帯びることになります。

円相場や日本の長期金利は、BTCやETHを含む暗号資産市場にも影響を及ぼす重要なマクロ要因とされており、7月末の日銀会合後の為替動向に市場の関心が集まっています。

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Source:Bitfinex X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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