BTC・ステーブルコインは「AI時代の2大受益者」ARKウッド氏が強気見通し

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この記事の要点

  • ARKウッド氏、BTC・ステーブルコインを「AI商取引の2大受益者」に
  • デフレリスク警戒の一方、AI設備投資は30年来のレンジ突破

ウッド氏「AI商取引でビットコインに追い風」

米ARK Invest(アークインベスト)のキャシー・ウッドCEOは2026年8月9日、X(旧Twitter)で、ビットコイン(BTC)ステーブルコインを「エージェント型コマース」の2大受益者とする見方を示しました

同氏は、AIエージェントが人間を介さずに決済や取引を進める商取引への移行が進むにつれて、この2つの資産が大きな恩恵を受ける可能性が高いとみています。

こうした強気の見方は、米労働省が8月7日に発表した7月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比2万3,000人の減少に転じ、景気への警戒が広がるなかで示されました。

一方、ウッド氏は雇用統計を見た目ほど悪くないと捉えており、足元では雇用の弱さよりも重要な経済の変化が進んでいると指摘しています。

(前略)ウッド氏はビットコインと金の相対的な動きが再び安定し始めていると指摘しました。

また、AIエージェントなどが自律的に取引を行う「エージェント型商取引」への移行が進めば、ビットコインとステーブルコインがその最大の恩恵を受ける2つの資産になる可能性が高いとの見方を示しています。

デフレリスク警戒もAI革命は「初期段階」

ウッド氏「インフレよりデフレが危険」

ウッド氏は雇用統計の弱さよりも物価の変化を重視しており、直近に発表された複数の主要指標がいずれも市場予想を下回った点に目を向けています。

具体的には、6月のCPI(消費者物価指数)が前月比マイナス0.4%、PPI(生産者物価指数)が同マイナス0.3%、コアPCE(個人消費支出)デフレーターが0.1%にとどまったとしています。

こうした物価の下振れを踏まえ、ウッド氏は今後のより大きなリスクはインフレではなくデフレにあるとみており、とりわけAIや生産性向上ツールの導入が遅れた企業ほど影響を受けやすいと指摘しています。

「ドル102.6予測、原油は供給過剰へ」

ウッド氏はドルと原油の見通しにも触れており、ARKは米予測市場Kalshi(カルシ)のデータにもとづき米ドル指数(DXY)が年内に102.6へ達すると予測しています。

ドルをめぐっては、外国政府が米国債を手放しているとの議論にも触れ、日本の直近の為替介入がドル売りではなくユーロ売り・円買いだった点を挙げ、両者を正確に区別する必要があると述べました。

原油では供給面から価格の下落を見込んでおり、UAE(アラブ首長国連邦)が5月にOPEC(石油輸出国機構)を離脱して以降、生産量が過去最高水準まで急増しているとウッド氏は説明しています。

ARKはこの増産を供給過剰の始まりと捉えており、原油価格が現在の水準から大幅に下落すれば、世界の大部分にとってデフレ方向の追い風になるとの見方を示しました。

ウッド氏「AIバブル懸念は行き過ぎ」

物価や原油に下落圧力がかかる一方、設備投資(資本支出)は30年来のレンジを上抜けており、ウッド氏はこうした投資の拡大を踏まえてAIバブルを懸念する声は行き過ぎだとしています。

同氏は現在の投資拡大を一時的な過熱とは捉えておらず、長い成長余地(ランウェイ)を残した技術革命のごく初期の段階にあるとの認識を示しました。

こうしたAI投資が生産性向上につながり、ARKの想定どおりのペースで成長が加速すれば、現在5.6%の連邦財政赤字の対GDP(国内総生産)比は年末までに5%近くへ改善しうるとウッド氏は予測しています。

現在の5.6%という水準は1980年代初頭のレーガノミクス(レーガン政権の経済政策)期と重なる一方、同程度の財政改善を予測するアナリストは少ないとも述べています。

BTCは対金で反転か、AI経済が成長の軸に

物価の下振れとAIによる生産性向上を軸とした経済シナリオを踏まえ、ウッド氏は仮想通貨(暗号資産)にも言及し、金(ゴールド)に対するBTCの相対的な値動きが再び底固めに入りつつあるとみています。

同氏はこうしたBTCの値動きに加え、AIエージェントが決済や取引を担うエージェント型コマースへの移行も成長要因に挙げており、その過程でBTCとステーブルコインが大きな恩恵を受けるとの見通しを示しています。

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Source:ARK Invest X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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