AIは作業を速め、試行回数を飛躍的に増やしている。しかし、それだけで企業の生産性向上やイノベーションが実現するわけではない。AIの力をどう組織の成果に変えるのか。専門家の知見をAIでどう活かすのか。これらは、IT部門と事業部門に共通する問いだ。本稿では2026年9月18日にMatlantisが開催した「Matlantis User Conference 2026」の講演を基に、物質科学の研究開発におけるAI技術の進化と、その力を組織全体で活かすための実践をレポートする。先端科学の事例から、AIトランスフォーメーションに取り組む企業においても有用な、組織でのAI活用のヒントを探る。