人生の幸福度は「U字曲線」を描く
人生の幸福度は、まっすぐ右肩上がりに高まっていくわけではないようです。
経済学の研究では、世界72カ国、50万件以上の調査データを分析し、人々の幸福度が年齢に沿ってU字型のパターンを描くことが報告されました。
若いころは未来への期待があり、年齢を重ねた後半には価値観が落ち着いていきます。
しかし、その途中にあたる40代前半から半ばにかけて、多くの人が幸福度の低下を経験しやすいというのです。
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部この時期は、人生の前半で追いかけてきた目標を、いったん現実のものとして見直すタイミングでもあります。
キャリア、収入、結婚、子育て、社会的地位。
それらは確かに大切な達成ですが、手に入れた瞬間から永遠に幸福を保証してくれるものではありません。
むしろ40代になると、「ここまで積み重ねてきたのに、なぜまだ心は満たされないのか」という問いが浮かびやすくなります。
これは、単に弱気になっているとか、努力が足りないという話ではありません。
人生の前半で信じてきた価値観が、ある時点でうまく機能しなくなることがあるのです。
ユング派分析家のジェームズ・ホリス氏は、40代を「中間の通過点」と表現しています。
それは、かつて人生に意味を与えていた古い考え方が力を失い、しかし新しい意味の軸はまだ見つかっていない時期です。
だからこそ、この時期の苦しさは「今日は疲れている」だけでは説明しきれません。
人生そのものをどう生きるかという、より深い問いが表面に出てくるのです。






English (US) ·
Japanese (JP) ·