160キロで衝突して恋人が死亡。全米で注目を集めた事件の21歳受刑者が獄中の写真を投稿して再審を求める

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同乗者2人を死亡させた衝突事故をめぐり、殺人罪などで終身刑を言い渡され、事故がNetflixのドキュメンタリー『クラッシュ: 暴走したのは愛か狂気か』で取り上げられたマッケンジー・シリラ受刑者が、支援者を通じて再審を求めている。

現在21歳のシリラ受刑者のInstagramアカウントには7月6日、刑務所内で撮影された受刑者の写真と「マッケンジーは毎日少しでも前向きになろうと努力し、希望を失わずにいます」という支援者のメッセージが投稿された。

事故と裁判の経緯

検察によると、シリラ受刑者は17歳だった2022年7月31日、オハイオ州ストロングスビルで運転中、進路を変えた後に時速100マイル(約160キロ)まで加速し、れんが造りの建物に衝突した。

この事故で、同乗していた交際相手のドミニク・ルッソさん(20歳)と、その友人ダビオン・フラナガンさん(19歳)の2人が死亡した。

捜査では車両には事故につながるような不具合は確認されず、シリラ受刑者の所持物からは、サイロシビンを含むマッシュルームが見つかった。

裁判で、検察はシリラ受刑者は衝突するまでブレーキを全く踏んでいなかったことなどを指摘し、交際関係が破綻したことで意図的に事故を起こしたと主張した。

一方、シリラ受刑者の弁護士は、受刑者は一時的に意識を失う発作を引き起こすこともある起立性調節障害「POTS(体位性頻脈症候群)」を患っていたと主張した。

裁判の結果、シリラ受刑者は2023年に殺人4件、加重自動車過失致死2件、薬物所持1件などで有罪となり、終身刑を言い渡された(15年服役後に仮釈放を申請する資格が認められている)。

この判決に対し、シリラ受刑者の弁護団は新たな証拠が見つかったとして再審を申し立てたが、オハイオ州カヤホガ郡の判事は2025年に却下した。

却下の理由は、有罪判決後の救済申立ての提出期限に間に合わなかったことだった。弁護団は2024年10月24日に申し立てをしたが、期限を1日過ぎていた。

弁護団は、提出が遅れた理由は2024年がうるう年でほかの年より1日多かったため計算ミスだったと説明。

もう一度再審を申し立てたが、州最高裁も同じ理由で2026年5月に申し立てを退けた。

しかし、シリラ受刑者の弁護団は7月6日に再び、再審を認めるよう申し立てをした

シリラ受刑者の支援者はInstagramで「マッケンジーの有罪判決後救済申立ては、提出期限が理由で却下されました。申立ての内容に基づいて判断されたのではありませんし、内容そのものが審査されることさえありませんでした」と述べている。

また、再審却下は提出の締切に間に合わなかった弁護士の責任であると非難。

「私たちは皆、公正な弁護を受ける権利がある」と述べて、シリラ受刑者の再審を求める請願書に署名するよう訴えている。

シリラ受刑者の事件は全米の注目を集め、ストロングスビルの中でも賛否がわかれる話題となってきた。ドキュメンタリー『クラッシュ: 暴走したのは愛か狂気か』は2026年5月15日の配信開始後、Netflixの世界ランキングで上位を維持した。

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆・編集しました。

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